結局、あなたは何が欲しいのか?

結局、あなたは何が欲しいのか?

~洋服のリメイクやお直しが流行る本当の理由~

世界的に見れば、ファストファッションのような形で旬の服を買い続けるというのは少数派だ。

日本人がファッションのお手本として憧れるフランスでは、気に入った服を数着大切に着ている人が多い。

日本においても、自分が持っている洋服のリメイク・お直しをして長く着る層が徐々に見られるようになった。

中には、自分でオリジナルの服を作ってしまう、自作コスプレイヤーのような存在もいる。有名コスプレイヤーが年収1千万を稼いでいると話題になることもあるが、実のところその衣装には多大な愛とお金がかけられている。

コスプレイヤーは、並々ならぬ愛情でコスチュームを作る。なぜなら、自分が作らない限りコスチュームは市場に存在しないことが圧倒的に多いからだ。

それほど有名なキャラクターでなければなおさら、自分が何とかして現実化したいと考える。自分が着たい服を着るという、ファッションの根本が見直される時代になってきているのだ。

もう着ない服は「あなたが昔欲しくて買った」服

現在、タンスやクローゼットで眠っている服も、そこにあるならかつてのあなたが欲しくて買った服のはずだ。しかし、流行りから外れたのか、あなたの興味が薄れたのか、とにかく今は眠っているわけだ。

もし、断捨離などを考えているなら、ちょっと待って欲しい。その服を捨てる前に、一度だけでいいから、考えて欲しい。あなたは、どんな気持ちでその服を手に取ったのだろうか。どういう場面でその服を着ようと考えたのだろうか。

もう、着ることで同じような喜びを味わうことはできないのだろうか。

自問自答して、やっぱり着られる機会があれば着たいと思うのなら、リメイクを考える価値は十分にある。

クリケアでは、洋服のリメイクやお直しを専門に手掛ける職人ともコンタクトが取れる。服を綺麗にすることは、すなわち着る側が快適に着こなせる服を作ることと同義だからだ。

ひと昔前の衣類について、アレンジを考えるのは難しい。

しかし、もしそれを現代の流行に即して自分好みにカスタムできたらどうだろうか。その瞬間、一つの服が「あなただけの」ものになるのだ。

クリケアが「リメイクやお直し」にこだわる理由

クリケアの職人たちは、誰かが作ったものをクリーニングしたり、リメイクしたりするプロである。つまり、作り手がいてこそ自分たちが成り立つ立場であることを理解しているのだ。

もちろん、自分自身で何かを作り出すこともある。だからこそ、作ったものに愛着があり、ユーザーには長く着ていて欲しいという想いがある。

少し話は変わる。

バーバリーの不買運動をご存知だろうか。これはもともと、アパレル業界では慣例となっている出来事だった「未使用品(売れ残り)を焼却する」習慣が、多くの層に批判されたことにより起こった。

バーバリーと言えば世界的に見て有数のブランドだが、この慣例が業界の闇として公表され、不買運動にまで発展したのだ。

きっと、この事実を初めて知った方は、それぞれにさまざまな考えを抱いただろう。「そんなに服が余っているなら、アウトレット商品として売り出せばいいのに」「大手アパレルのように寄付したりしないのだろうか」「職人さんの生活は大丈夫だろうか」

どれも意見として尊重されるべきだが、もっとも残念なのは、一流ブランドとしての地位を守るためディスカウントを一貫して行わなかった、バーバリー側のスタンスにある。

服は、誰かに着られてこそ価値があるもの。

焼き払っても誰も喜ばない。

あぐらをかいていたわけではないだろうが、ブランドの価値に対する本質的な認識が、いつの間にか一般人のそれとは大きく異なってしまっていたのだろう。

世界はもう、ファストファッションを求めていないのだろうか

現代においては、安価で衣類を購入できる「ファストファッション」の利用客も多いとされている。しかし、水面下ではその勢いも弱まっているようだ。

日本におけるファストファッションのけん引役となったGUは、2018年3~5月期時点で、2期連続の減益を経験している。

売れ筋商品の欠品だけでなく、キャンペーンで打ち出したボトムズやロングスカートが売れ残ったことにより、大量の在庫を抱えてしまったことが大きな原因とされる。

売れ残りが発生すること自体、会社が需要をきちんと予測できていないことのあらわれだが、きっと原因はもっと根本的なものだ。

GUで服を買わない消費者の意見をいくつか集めてみた。「安いインナーやシャツは欲しいときあるけど、スカートやアウターは別に要らない」

「デザイン変だと無理」「どう見ても手抜きの色とかある」消費者は、いつの時代も正直だ。

どれだけお店が一瞬の流行りだけ追っても、結局自分が気に入らなければ買わないのだから。最後に、クリケアで受けたリメイクの依頼についてお伝えしよう。

【事例】
年代物のブランドジャケットを持っているが、しまいっ放しになっている。
もう一度着たいと思っているので、自分の今の身体に合ったものにリメイクして欲しい

■修復のポイント
リメイクは、依頼者側が「どうしたいのか」をしっかりイメージできていれば、職人もそれに応える技術はある。

要望に寄り添い、同じ時代を生きた「相棒」は、肩・丈・身幅を現在の体形に合わせることで、今の自分にフィットする素敵な一着になった。

どんなに流行りを追っても、どんなにたくさんの服があっても、どんなにかわいいデザインでも、それを消費者が「気に入る」ことがなければ、決して買われることはない。

あなたが本当に欲しい一着。
それを欲張ってもよい時代は、すぐそこであなたを待っている。

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