ソファー


写真:ソファーのイメージ

リビングなど生活空間のファブリックには、持ち主が思っている以上に、ホコリや雑菌やダニがついています。

カーテンや絨毯も同じですが、特にソファーは、意外にも、とても汚れています。
しかもそれに気づかずに、長期にわたって洗うこともせず使用し続けることが多いのです。

ソファーには、外出先から帰ってきて汚れた服のまま腰掛けたり、バッグや着用済みの洋服を無造作にのせたりします。
この何げない動作で、外出先から持ち帰ったウィルスや雑菌、洋服についた汚れが、ソファーにも付着してしまいます。

そして、寝そべったり手で触れたりして、人体から出た汗や皮脂がソファーに付着して、長期間手入れもせず汚れが蓄積し続けると、その部分が酸化して、布地の変色を起こします。


写真:変色を起こしているソファーカバー。

ソファーカバーの布地が黄ばんできて、ようやく「汚れてきたようだ」と感じることも多いと思いますが、本来ならやはり衛生管理の観点から、黄ばみや変色を起こす前にクリーニングすべきなのです。

また、ソファーカバーは家具に付属するファブリックなので、洗い替え用の予備のものが無い場合が多いでしょう。
そのうえ、カッシーナ・アルフレックスなど高級ブランドのソファー製品は、その多くが立派な大型のソファーです。

なかなか思い切った機会が無い限り、予備のカバーも手元にないことだし、ソファーカバーを外して手入れするのは、とても面倒に感じる、という人が多いのです。

ニオイや汚れが気になるときには、「ファブリーズ」などの消臭抗菌スプレー剤をソファーカバーに吹きかける、という方も多いと思います。
しかし、プロのクリーニング職人は、消臭抗菌スプレー剤のソファーカバーへの使用はおすすめしません。

そのような消臭抗菌スプレー剤は、ニオイを軽減する・吹きかけた部分を除菌するという作用はありますが、ソファーカバーについた汚れがキレイに取れるわけではないのです。

そのうえ、一般的な消臭抗菌スプレー剤の成分には、糖分が配合されています。この糖分は、消臭作用を発揮するニオイ消し成分です。
しかし、消臭抗菌スプレー剤を何度もスプレーして、長期間洗わずにおいておくと、ソファーカバーについた糖分が蓄積し、どんどん酸化します。
そして糖分の酸化がひどくなってくると、消臭効果どころか、ソファーカバー生地から、独特のいやなニオイが発生してしまうのです。

ソファーカバーの消臭、汚れ落とし、除菌をしたいという場合には、消臭抗菌スプレー剤を使用するのではなく、丸洗いをするほうがはるかに効果的です。

そしてソファーカバーの生地のためにも、さまざまな成分を合成して作られた消臭抗菌スプレー剤ではなく、丸洗いをおすすめします。

高級ソファーや気に入っている愛用のソファーなら、良いクリーニングサービスを選んで、しっかりとメンテナンスするべきです。

ソファーカバーのクリーニングについては、どのような作業が行われるのか、良く知っている、という人は少ないと思います。
良いソファーカバークリーニング、優良店の行っているソファーカバーのクリーニングとは、どんなクリーニングなのでしょうか?

ソファーカバーの優良クリーニング 3大特長
洗浄作業に入る前に採寸をきちんとしている
ソファーカバーの生地は、生地の目が粗いので、洗浄すると縮みやすいという弱点がある。縮みが起きていないか確認できるように、また、万が一、ソファーカバーに縮みが起きても復元加工ができるように、優良クリーニング店は洗浄作業に入る前にソファーカバーをしっかりと採寸している。
安易に「ドライクリーニング」をせず「水洗い」を選んでいる
ドライクリーニングより水洗いのほうが、水溶性・油溶性問わず汚れを効果的に落とすことができる。しかし水にさらすことで縮んでしまうリスクがあるので、高い水洗い技術が無ければ、ソファーカバーをキレイに仕上げることはできない。
手間を惜しまずシミを除去する・仕上げアイロンを手作業で行っている
優良店は、ブラッシング洗浄や漂白剤使用、シミ抜き剤使用やつけ置き洗いなど、数ある洗い方を使い分け、ソファーカバーのシミを、手間暇をかけてしっかり落とす。そして仕上げはソファーに装着することを想定し、手作業アイロンで細かな部位まで立体的にのばして整える。

優良店によるソファーカバークリーニングは、洗浄前の採寸を怠らない


写真:優良クリーニング店による、ソファーカバーの採寸の様子。

優良店のソファーカバークリーニングでは、お客様からお預かりした品物を作業場に運ぶと、まずは検品作業を行います。
検品作業は、クリーニング前のソファーカバーの状態をしっかりと確認する目的で行われる作業です。

シミがどこについているのか、黄ばみや黒ずみがどこにあるか、汚れはどの程度ついているか、クリーニングスタッフがソファーカバーをじっくりと確認し、記録を取っていきます。

またソファーカバーの生地がスレていたり、傷んでいる箇所はないか、日焼けによるダメージを受けている部分はないか、丁寧に確認していきます。

この検品作業でソファーカバーの状態を把握することによって、どのような洗浄処理を行うか決めることができます。

例えば茶色いシミがついている箇所があるなら、 前処理でシミ抜き剤を使用します。
シミ抜き剤を塗布し、専用ブラシを使ってブラッシングし、シミを浮かせて落とします。

シミがどこについているのか検品できちんと把握しなければ、このように、効果的な処理を行うことができません。
検品作業は、的確なクリーニングを行うために、なくてはならない大切な作業なのです。

そして、優良クリーニング店の検品では、ソファーカバーのシミや汚れ・生地の状態確認のほか、ソファーカバーを採寸する作業もあります。

写真:優良クリーニング店の採寸作業。スタッフ二人がかりで、メジャーを使ってソファーカバーを測る。

洗う前のソファーカバーのサイズを、スタッフがメジャーを使って、きちんと測っておくのです。

ソファーカバーの布地は、目が粗いものが多く、洗浄すると非常に縮みやすいという性質をもっています。
縮んでサイズが変わってしまうと、ソファー本体に装着して使用できなくなるため、縮ませないよう丁寧にクリーニングしなくてはなりません。

サイズに異変がないか、縮んでいないか洗浄処理後に再度確認するため、あらかじめソファーカバーを採寸しておく必要があるのです。

また、洗うことで、ソファーカバーに若干の縮みが発生したとしても、優良店はサイズを復元して、きれいに仕上げる技術があります。

縮んだソファーカバーのサイズ復元は、以下のように行われます。
まずソファーカバーを測り、どの程度縮んでいるか把握します。
そしてスタッフ二人でソファーカバーを引っ張ってのばしながら、業務用スチームアイロンの蒸気をあててソファーカバーを引きのばします。その後は扇風機の風をあてて冷却し、仕上げにアイロンで整えます。

サイズを最初にきちんと測っておけば、万が一ソファーカバーが縮んだ際にも、このように復元加工を施すことができます。

優良店のソファーカバークリーニングにおいて、洗浄前の採寸は、とても大切な作業なのです。

良いソファーカバークリーニングとは、「水洗い」「ドライクリーニング」など、洗い方を適切に使い分けることができる


写真:優良店の洗い場。ソファーカバーを水と洗浄剤につけて、ブラッシングして洗う。

「ドライクリーニング」は、カシミヤ・ウール・シルクの洋服など、水洗いすると傷んでしまう・縮んでしまうものの洗浄処理に多く用いられる方法です。

そしてソファーカバーのタグには、ほとんどのものに「ドライクリーニング」が適している、という意味の洗濯表示があります。

「それなら、ソファーカバーにはドライクリーニングをしておけばまず間違いないだろう」と思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際は違うのです。

「ドライクリーニング」とは、石油由来の溶剤、もしくはパークロロエチレンなどの揮発性有機溶剤をマシンに入れて、洋服やソファーカバーを洗う方法です。

ドライクリーニングの利点は、油じみなどの油性の汚れを効率的に除去できること、洋服やソファーカバーを洗っても、型くずれがおきてしまう・縮んでしまうといったトラブルが起きにくい、ということです。

しかし、ドライクリーニングには欠点もあります。

その欠点のひとつが「水溶性・水性の汚れが落としにくい」ということです。
前述の通り、服についた「油じみなどの油性の汚れ、油分の多い汚れ」は、ドライクリーニング溶剤を使うことで非常にすっきりと落とすことができます。
ドライクリーニングは、お化粧を落とすオイルクレンジングのようなイメージで、「油性の汚れを油性の溶剤で落とす」というタイプのクリーニングなのです。

しかし、飲み物をこぼしたシミや、人体から分泌される汗などの「水溶性・水性の汚れ」の場合、ドライクリーニングを行うだけでは、汚れ除去効果は期待できません。

ソファーカバーや洋服に汗や飲み物のシミなどの汚れが酷くついていても、ドライクリーニングでは、実際には、ほとんど落とすことができないのです。

それに対して、「水洗い」はどのようなクリーニングでしょうか。
クリーニング店の「水洗い洗浄」とは、洗剤・しみ抜き剤・漂白剤を場合によって使い分け、そして「マイクロバブルウォッシュ方式」など、マシンでの水洗いも含まれます。

写真:優良クリーニング店に完備されたマイクロバブルウォッシュマシン。

つまり水にさらし、最適な洗浄剤を使い分けて機械や手作業で洗うという洗い方なのです。

実は、「水洗い」は、ドライクリーニングに比べて非常に汚れ落とし効果に優れています。

やはり水で洗い流すことは、どのような洗い方にも勝るのです。
油性の汚れ・水性の汚れなど、汚れの種類を問わず、汚れ落ちの良さとしては、「水洗い」の上を行く洗浄法はないと言えます。

しかし、その完璧に見える「水洗い」にもひとつ欠点があります。
ソファーカバーなど、縮みやすい性質のものは、水に触れることで縮んでしまうことがあるのです。

優良店では、そういった縮みやすいものには、優しい中性洗剤を使って弱い力で手洗いをする・部分的なブラッシング洗浄をし、全体は「マイクロバブルウォッシュマシン」で洗うなど、技術的な工夫をして洗い上げます。

「マイクロバブルウォッシュ方式」のマシンは、洗濯槽に水が注入された後、細かなミクロサイズの泡を洗濯槽内で発生させて洗い上げるマシンです。

写真:マイクロバブルウォッシュマシンの洗濯槽の中では、細かな泡が大量に作られ、その泡によってダメージなくソファーカバーを洗い上げることができる。

布地をじかに水流に触れさせるのではなく、水の中に発生させた細かな泡で包むようにして洗い上げるので、水と触れると縮んでしまう素材のものでも、しっかりと水洗いができるのです。

つまり、優良クリーニング店は、ソファーカバーのように「水洗い」で縮みやすいものでも、キレイに仕上げられる技術と設備を備えているということです。

しかしながら、汚れの種類や、ソファーカバーの素材によっては、「水洗い」より「ドライクリーニング」のほうが最適である、と優良クリーニング店が判断するケースも、もちろんあります。

たとえば油じみがべったりついたソファーカバーなら、水洗いよりドライクリーニングのほうがよく汚れが落ちるでしょう。

この場合は、「水洗い技術に自信が無いから」という理由ではなく、きちんと水洗いができないか検討したうえで、油性の汚れ落としに有用な「ドライクリーニング」をしよう、という判断をしています。

「ソファーカバーなら、ドライクリーニングでまぁいいだろう」というように、汚れのつき方やシミの原因を見極めることもせず、安易に即ドライクリーニングを選んでしまうクリーニングは、良いクリーニングとは言えない、ということなのです。

優良店は手間暇を惜しまず、ソファーカバーのしみをしっかりと落とし、仕上げアイロンを手作業で行う


写真:濃いシミのついてしまっているソファーカバー。

ソファーカバーにシミやひどい汚れがついている場合、優良クリーニング店のクリーニング職人は、かなりの手間暇をかけて洗浄処理を施します。

その結果、お客様からお預かりしたほとんどのソファーカバーは、シミや汚れもしっかりと落とすことができて、さっぱりとキレイに仕上げることができます。

写真:濃いシミのついてしまっていたソファーカバーも、優良店によるクリーニング後はシミがすっかり除去されている。
シミ落とし・シミ抜きにはさまざまなテクニックがあります。

たとえば洗浄剤を付けてブラッシングする、特殊なシミ抜き剤を塗布する・スプレーする、漂白剤を使ってブラッシングする、漂白剤や洗剤を使ってつけ置きする、などです。

優良クリーニング店は、これらのシミ抜きテクニックのなかからひとつ選ぶ、もしくは複数のテクニックを組み合わせて、ソファーカバーにシミ抜き処理を施します。

たとえば、ソファーカバーの濃いシミには洗浄力の強い石鹸を塗り付け、専用ブラシで優しくシミを浮かし出す処理をしたのち、最後にマイクロバブルウォッシュ方式のマシンで本洗浄をする、という処理を行います。

広範囲に黄ばみ・変色が起きているソファーカバーなら、酸素系漂白剤では歯が立たない汚れなので、業務用の特殊漂白剤を使って変色部位を漂白します。

柔らかいブラシを使って、根気よくシミの箇所を擦り、生地をいためないように注意しながらシミを抜いていく作業は、決して簡単な方法ではありません。
力加減や、洗剤・漂白剤の量の加減も難しく、職人の腕の良し悪しで、ソファーカバーの洗いあがりも左右されます。

手間暇と技術を惜しまずに、どれだけソファーカバーを丁寧に洗うことができるかで、仕上がりも違ってくるのです。

優良クリーニング店は、そういった観点からも、非常に安定した技術力を持っていると言えます。

経験豊富な職人が在籍していれば、難しいソファーカバーのシミ抜きも、根気よく作業して成功させることができます。

そしてソファーカバーが洗いあがると、高温乾燥は避けて自然乾燥でじっくりと時間をかけて乾かします。

写真:優良クリーニング店の作業室。洗いあがったソファーカバーは、乾燥機は使用せず、干して自然乾燥させていく。

短時間で済む高温乾燥は縮みやすいソファーカバーには向いていません。この乾燥処理でも、優良クリーニング店は手間暇を惜しまない作業を行うのです。

最後は、クリーニング職人の手作業でアイロンをかけて仕上げます。
ソファーカバーは、ソファー本体や本体座面のクッションに装着して使われます。
そのため、ソファーカバーは平面的に仕上げるのではなく、立体のものに着けたときにもキレイになるように考えて、シワをのばしていく必要があるのです。

優良クリーニング店によるソファーカバーのアイロンがけ作業は、カバーの四隅や縫い目など、細部にも気を遣いながらしっかりと丁寧に形を整えていきます。

細かい部分までピシッと美しく仕上がったソファーカバーは、ソファーに装着しても見栄えがするものです。

アイロンプレス機による処理ではこのような仕上がりにはなりません。
やはり技術ある職人の手作業でしか成しえない、細やかな作業なのです。

写真:優良クリーニング店のソファーカバーのアイロン仕上げ。

ソファーカバーの洗浄作業も、乾燥処理も、アイロン仕上げも、手間暇を惜しみ、効率のよさやコストパフォーマンスのよさを重視するクリーニング店では、実にあっさりと処理を終わらせてしまうでしょう。

汚れをしっかりと落としてキレイにすることにこだわり、手間暇をかけても、細部まで整った美しい仕上がりを実現させようと努力する店でなければ、ソファーカバーのクリーニングの仕上がりには歴然と差が出てしまうものです。

クリケアは、ソファーカバーのクリーニングも、よいクリーニングをしてくれる技術の高い優良店をしっかり選んで、依頼して欲しいと思っています。

この先も永く愛用し続けたい大切なソファーなら、よりよい手入れ、より優れたメンテナンスを施す価値は十二分にある、と言えるのではないでしょうか。