ぬいぐるみ


写真:優良クリーニング店のぬいぐるみクリーニング。

ぬいぐるみクリーニングは、どのクリーニング店でも必ず受け付けている、というものではありません。

街のクリーニング屋さんでは、衣類以外のクリーニングは受け付けていないことも多いので、プロにキレイにしてもらいたいときは、インターネットでぬいぐるみを取り扱っている店を調べて、クリーニング依頼をする、という人も多いのではないでしょうか。

クリケアは、ぬいぐるみは特に、大切に洗い上げてしっかりキレイにしてくれる、技術ある良心的なクリーニング店に依頼していただきたいと考えています。

ぬいぐるみにプロのケアをしてあげよう、と考えるならば、多くの場合そのぬいぐるみはかけがえのない、とても大切なものでしょう。

ぬいぐるみを家族の一員のように思っているからこそ、さっぱりキレイにしてあげたい、と考えるのではないでしょうか。
もしくは、大事な人がとても大切にしているぬいぐるみだから、キレイにしてあげたい、と思うこともあるでしょう。お子様のため、恋人のため、ご家族のため、お友達のために、「自分が代わりにクリーニングと修理を依頼したい」という方もいます。

思い入れがある大切なぬいぐるみには、 依頼するお店を厳しく選んで、ぜひ、よいクリーニングをしてあげてください。

丁寧なクリーニングをしてくれる店に頼んでこそ、プロにクリーニングしてもらう意味があるのです。

では、優良クリーニング店によるぬいぐるみクリーニングとは、どのような作業をするクリーニングなのでしょうか?

優良店による「良いぬいぐるみクリーニング」とは?
ぬいぐるみはマシン洗いではなく職人が手作業で丁寧に洗い上げる
持ち主が長年大事にしているぬいぐるみは、経年劣化により、とてもデリケートな状態になっている。マシン洗いはぬいぐるみに大きなダメージを与えてしまうので、優良店は、洗濯機を洗浄に使うことは避ける。クリーニング職人が手作業で、ひとつずつ丁寧に洗い上げてキレイにする。
なるべく人体にも、ぬいぐるみにも優しい洗剤を使って洗う
優良店はぬいぐるみクリーニングに、できるかぎり優しい成分の洗剤を使う。天然石けんや無添加洗剤、EM菌などの洗浄剤は、素材に適していてぬいぐるみに優しいだけでなく、ぬいぐるみを大事にしている方、ぬいぐるみと生活するお子さんの体にも優しい成分でできている。
ぬいぐるみは低温でじっくり時間をかけて乾かして仕上げる
ぬいぐるみは高温での乾燥で大きくダメージを受けてしまう。優良店は、コストや手間暇を惜しまずに、低温に整えたぬいぐるみ専用乾燥室で時間をかけて乾かす。
クリーニング後にぬいぐるみ修理をする優良店もある
クリーニング店の中には、ぬいぐるみを修理する技術がある優良店も。
修理メニューの例としては、ぬいぐるみの綿の詰め替えや、破れた箇所の縫い閉じ、目などのパーツ付け替えがある。

優良店のぬいぐるみクリーニングは、手作業で丁寧に洗い上げる「ぬいぐるみ手洗い」


写真: 子供の大好きなぬいぐるみ

モコモコしたもの、つるっとした感じの布でつくられているもの、起毛していてフカフカのものなど、ぬいぐるみは、触ってみるといろいろな感触のものがあります。

そんなぬいぐるみの代表的な素材とは、「アクリル」や「ポリエステル」です。

買ったばかりの洋服なら「アクリルやポリエステル」は、比較的洗濯も簡単な素材です。
大抵は、デリケートモードやおしゃれ着洗いに設定すれば、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うことができます。

しかし、アクリルやポリエステルでできていたとしても、“ぬいぐるみ”となると、少々話が違ってくるのです。


写真:様々な質感のぬいぐるみ

まず、ぬいぐるみは、買ってすぐ「洗おう」と思うものではありません。
また、洋服やふとんのシーツのように、定期的に洗うことが必須のものではありません。

持ち主の方がクリーニングするまで何年も一緒に暮らして、大事に可愛がっていたので、表面が黒ずんできてしまった、汚れがついてしまった、というケースが多いのです。

そうすると「そうだ、ぬいぐるみをクリーニングしてもらおう」と依頼するときには、ぬいぐるみはすでにかなり傷んでデリケートになり、汚れも深刻な状態になっています。

日焼けして黄色っぽく退色していたり、表面がボソボソした感触になっていたり、シミがいくつもついていたり、ホコリやダニも気になるような状態になっていることもあります。

そんなぬいぐるみは、縫い目の糸も劣化がみられます。
優良店には、「子供の頃から大切にしてきたぬいぐるみをクリーニングしたい」という20代の方の依頼も入ります。

このお客さまが子供のころから…ということは、短く見積もっても、10年~15年ほど前から一緒に生活してきたぬいぐるみ、ということになります。

そうすると、フカフカしたアクリル・ポリエステル素材を縫い合わせている糸も、どうしても経年劣化によって弱くなってしまっているのです。

そんな状態のぬいぐるみを、マシン(洗濯機)で洗うとどういうことが起こるでしょうか。

写真:洗濯機使用のイメージ

デリケートモード・ドライモードなど優しい洗い方を設定したとしても、マシン洗浄と脱水処理によって、多少なりともぬいぐるみに負荷がかかります。

そうすると、やはりぬいぐるみの生地や縫い目の糸は傷んでしまいます。

最悪の場合には、ところどころ破れて、目などのパーツもはずれてしまい、ぬいぐるみが壊れてしまいます。

優良クリーニング店のクリーニング職人は、お客さまの大切なぬいぐるみすべてを、ひとつひとつ手作業で洗います。
日焼けや経年劣化によってデリケートな状態になっているぬいぐるみの生地も、優しい手作業洗いなら、洗浄によるダメージを最小限に抑えることができます。

写真:優良店のぬいぐるみクリーニング。ブラシを使ってしっかりと汚れを落とす。

シミやひどい汚れのある箇所は、ブラシを使って少しずつ汚れを浮かし出します。
全体を洗い終えたら、何度も水をかけてしっかりとすすぎ、汚れや洗浄成分を流しきります。
(また、後述しますが、すすぎとして「ジェット水流」をぬいぐるみにあて、ぬいぐるみ内部の汚れや洗剤成分を除去する処理を行うこともあります。)

ダメージを受けやすいぬいぐるみの洗浄は、優良店ほど、優しく丁寧に職人が手作業で洗うことにこだわっているのです。

良いぬいぐるみクリーニングは人体にも安心な洗浄剤を使ってクリーニングする


写真:優良店のぬいぐるみクリーニングに使われる洗剤。
粉末タイプと液体タイプの天然EM石けん(※EM菌を配合した石けん洗剤のこと)。

昨今、「合成洗剤」が原因のアレルギー疾患や皮膚疾患がある、ということは知っている方も多いのではないでしょうか。

合成洗剤は、使えば強力な汚れ落とし効果が見込めますが、やはり人の体に対して刺激が強いのです。
優良店のぬいぐるみクリーニングでは、「キレイになれば洗剤はなにを使ってもよい」という風には考えません。

ぬいぐるみは、赤ちゃんや小さな子供が一緒に生活することも多いものです。

手で触ったり頬ずりをしたりするときに、ぬいぐるみに残留した「合成洗剤」が子供の体内に入り、アレルギー反応を引き起こしてしまう、ということは、あってはならないのです。

洗浄剤のすすぎ残しがないよう丁寧に洗い上げるのはもちろんですが、その上で、ぬいぐるみは子供や赤ちゃんが触れるものであるという特性上、出来る限り「人体にも優しい洗剤」でクリーニングするのが望ましいのです。

infant baby sleeping with plush toy

写真:ぬいぐるみを抱きしめて眠る赤ちゃん

しかしながら、すべてのぬいぐるみクリーニング店が、オールケミカルフリーの洗剤を用意できる、というわけでもありません。

合成成分やケミカルな物質を出来る限り避けて作られた「無添加洗剤」を使用したクリーニングや、基本的に「天然石けん」を使用した洗浄をして、部分的にケミカルしみ抜き剤を使用している、というお店もあるでしょう。

大切なのはぬいぐるみを洗うのに「合成洗剤」を多用しない、ということと、なるべくケミカルフリーの洗浄剤を使用するということ、しっかりと何度もすすいで洗浄剤をぬいぐるみの繊維に残さないようにすることです。

一部の優良ぬいぐるみクリーニング店では、実際に「天然石けん」や「EM菌溶剤」を使ってクリーニングをしています。

天然石けんは、パーム油(ヤシから採取された油)など自然由来の原料100%で作られている石けん洗剤です。また、EM菌溶剤は、天然のよい菌の働きを利用した洗浄成分の一種です。

これらは、汚れ落とし効果に優れているうえ、ぬいぐるみのデリケートな生地や糸にも優しい、とてもマイルドな洗剤です。そしてなにより、人体に無害です。

写真:優良クリーニング店が使うEM石けんの洗剤。

万が一、洗ってすすぎ流した後にぬいぐるみに残留成分があったとしても、天然石けんやEM菌溶剤の成分であれば、アレルギー性疾患やアトピー性皮膚炎を引き起こす心配はほぼありません。これらの洗剤は、明らかに合成洗剤より安全性が高いのです。

合成洗剤は強力な作用を持つので、汚れ落としも容易ですが、優良店は手間暇をかけても、ヒトの体に無害な「天然石けん」や「EM菌溶剤」を使って、ぬいぐるみを洗います。

また、優良クリーニング店のぬいぐるみ洗浄では、洗剤の残留防止やダニ除去のため、すすぎに一工夫加えていることもあります。

それは「ジェット水流」にぬいぐるみをあてて仕上げる、という作業です。


写真:ジェット水流方式マシンの内部。噴射されるジェット水流が見える。

手作業洗いで優しく丁寧に洗った後に、「ジェット水流方式」のマシンを使用するのです。

ぬいぐるみにジェット水流をあてることで、ぬいぐるみの中綿の奥まで水が瞬時に通ります。それによって、綿の内部に隠れた生きたダニや、ダニの死骸も押し流すことができます。

そして、ぬいぐるみを勢いのよい水流にあてることで、物理的に洗剤成分が押し流され、洗剤の残留を防ぐ効果も期待できます。

ただぬいぐるみがキレイになるだけではなく、それを愛用する人の健康を守ることにも配慮したクリーニング。

それこそ、ほんとうに良いクリーニング、プロならではの価値あるクリーニングなのだ、と言えるでしょう。

良いぬいぐるみクリーニングの仕上げはじっくり時間をかけて乾かす「低温」の乾燥処理


写真:優良クリーニング工場のぬいぐるみ乾燥室。キレイに洗いあがったぬいぐるみをホルダーに固定し、時間をかけて低温で乾かす。

前述のとおり、持ち主の方が長い間可愛がってきたぬいぐるみは、生地の繊維がとてもデリケートになっています。

洗いあがった直後のぬいぐるみは特に、繊維に水気がたっぷり含まれていて、少しの刺激ですぐに傷んでしまいやすい状態です。

そんなぬいぐるみを、高い温度の熱を加える乾燥機に入れて短時間で一気に乾かすと、ぬいぐるみ生地にとって大きな負担となります。

ぬいぐるみの繊維がダメージを受けてもろくなってしまい、生地がボロボロになってしまう、ひどく毛羽立ってしまう、というトラブルが起こることもあります。

洗ったぬいぐるみの乾燥方法としては、低温でじっくりと時間をかけて乾燥させるのが正解です。
優良店のクリーニング工場では、洗いあがったぬいぐるみを、低温に保たれた乾燥室に入れて仕上げます。

クリーニング工場にとっては、ぬいぐるみを高温で乾燥させる高温処理のほうが、コストパフォーマンスがよく、手間暇もかかりません。

それでも「良いクリーニングを提供したい」という思いの強い優良店の工場では、ぬいぐるみにダメージを与えないようクリーニングすることをなによりも重視して、低温乾燥で仕上げているのです。

ぬいぐるみクリーニング後に、ぬいぐるみ修理まで施せる優良店も存在する


写真:優良クリーニング店のぬいぐるみ修理。クリーニング後に、さまざまな修理を行うことができる。
クリーニングが終わった後に、お客様が希望する場合には、ぬいぐるみの修理まで施すことができるお店もあります。

そういったお店は、例えばぬいぐるみの破れてしまった箇所の縫い閉じ修理、足が取れてしまったぬいぐるみの足の付け直し修理、ぬいぐるみ内部の綿の入れ替え、目などのパーツの付け直し・交換など、多様な修理メニューが存在します。

ぬいぐるみの修理には、それに合う材料を用意することが必要です。

穴が開いて裂けてきて、欠損してしまった部分があるぬいぐるみなら、その部分をふさぐことができる、ぬいぐるみに違和感なく合う生地(布)材料が必要となります。

写真:優良ぬいぐるみ修理店の修理作業。修理前のぬいぐるみに、穴が開いている。

依頼者が用意できる場合には、その材料を預かって修理に使ってくれるお店もあります(※ぬいぐるみ修理のための中綿や布地、目のパーツとなるボタンなど)。

しかし、何年も前に買った・手に入れた愛用のぬいぐるみにピッタリと合う素材は、修理依頼者本人が手芸店や布地専門店を探しても、なかなか見つからないものです。

そんな場合は、優良ぬいぐるみ修理店の場合、プロの修理職人が出張して何店舗も手芸問屋や専門店を回り、合う材料を見つけ出して修理に使用してくれることもあります。

また、どの店にもピッタリと合う材料がないときには、優良ぬいぐるみ修理店の職人が自ら修理用の材料を作ることもあります。

ぬいぐるみの修理に使う材料にピッタリの色の布が売っていないときには、紅茶やウーロン茶で既製品の布を染めて色を調整し、専用の布地材料を作って修理に使う、など、こまごまと工夫してぬいぐるみに合う材料を作り出すのです。

良いぬいぐるみ修理は、やはり壊れた部分や穴が開いた部分を違和感なく自然になおすことが重要です。

目のパーツを付け直したり、綿を詰め替えたり、布の穴をふさぐ修理をしてキレイになおったけれど、結局まえのぬいぐるみとは全く違う感じのぬいぐるみになってしまった…、というのでは、修理の意味がありません。

良いぬいぐるみ修理には、お客さまやお子さまがお気に入りの、大好きなぬいぐるみそのものの修理以前の姿をしっかり保ちながらも、壊れたところをキレイになおす、という、とても細やかな修理職人の気配りが必要なのです。

壊れるまえのぬいぐるみが写っている写真を、作業前に必ずお客さまから送ってもらい、その写真を修理の参考にしながらなおしていく優良店もあります。

クリーニングできちんとふわふわに洗い上げて、かわいらしく修理すれば、この先も永く、持ち主の方に可愛がってもらえるでしょう。

ぬいぐるみを、ただクリーニングをする、ただ修理をする…そんな単純な技術を提供するのではなく、その先のお客様が求めていることもくみ取り、寄り添っていく優良店の努力は、ぬいぐるみの仕上がりの姿に、しっかりとあらわれ
るものです。