ダンスドレス


写真:優良クリーニング店が、ダンス用の衣装であるダンスドレスを専用ブラシで洗っている様子。

ダンスの発表会、ダンスの舞台、ダンスショー、ミュージカル舞台などで着用されるコスチュームは、町中に店舗を構える一般的なクリーニング店ではなかなか取り扱いがありません。

そのため、インターネットで取り扱ってもらえるクリーニング店を探し出して、クリーニング依頼をするという方も多いのではないでしょうか。

ダンスドレス・舞台衣装のクリーニングは、プロにとっても、さまざまな観点からとても難易度が高いと言えます。
取り扱いに慣れていない技術者が安易にクリーニングして良いものではありません。
二度と着用できない状態になってしまうリスクがあるからです。

社交ダンスやバレエといったダンス用ドレス、舞台衣装、イベント用の衣装などをプロにクリーニング依頼するときには、技術力が高く、良心的で優良なクリーニングを提供しているお店を選ぶべきなのです。

信頼できるダンスドレスのクリーニングとは、いったいどのようなものなのでしょうか?

ダンスドレス(コスチューム)のクリーニングが難しい理由
ドーランやファンデーション、着用者の汗が染みついている
ダンスなどの舞台や発表会では、首元や背中までファンデーションやドーランを塗る。ドーランやファンデーションは油性の汚れであり、ダンスドレスに染みついて変色を起こす。また、ダンスドレスは、着用して激しい動きをするため着用者の汗で通常の衣服よりもひどく汚れている。
華やかな色のコスチュームは色落ちを起こしやすい
ダンスドレスや舞台衣装は華やかな色に染められているものが多い。しかし、鮮やかな色の布地ほど色落ちしやすいため、クリーニング店は細心の注意を払って洗わなければならない。
ビジューやスパンコールやコサージュなど飾りが多くつけられている
ビジューやビーズ、スパンコール・ラメ、コサージュ、レースなど、舞台で目立つ華やかな飾りは、洗う際に布地から取れてしまうアクシデントが多い。クリーニング職人には、きわめて繊細な取り扱いが求められる。
洗浄・脱水処理にマシン(洗濯機・脱水機)を使用することができない
ダンスドレスには、オーガンジー・ジョーゼット・レース生地などの布地が使われている。これらはとても華やかな雰囲気の布だが、薄くデリケートなため、洗う際も脱水の際もマシンを使うことができない。クリーニング職人による、慎重な手作業処理が必要となる。

優良店のダンスドレスクリーニングは、ドーランやファンデーション・汗も高技術でしっかりと除去する


写真:優良店のダンスドレスの洗い場。クリーニング処理前のダンス競技用シャツは、襟元から胸元にドーランがべったりと付着している状態。

ダンスの舞台・ダンス競技・ミュージカル舞台やダンス発表会では、遠くの客席からも見栄えがするように、出演者は、ダンス専用ファンデーションやドーランを使って化粧を施しています。

顔だけでなく首元やダンス衣装から出る背中・胸元にも、ドーランやファンデーションをしっかりと塗ります。そのファンデーションやドーランは、着用者の汗や皮脂によって溶け、ダンスドレスにべったりと付着します。

しかも、通常の化粧用ファンデーションとは違って、ダンス用の化粧品やドーランはかなり落としにくい性質を持っています。

ダンス専用ファンデーションは、汗で落ちてしまわないよう、通常の化粧用ファンデーションに比べてもかなり強力なウォータープルーフ仕様で作られています。
そのため、化粧を落とす際も、界面活性剤の多く配合された専用クレンジングオイルなどで落とす必要があるほどです。

写真:化粧品とオイルクレンジングのイメージ

また、ドーランも同じく、舞台の上で汗やこすれによってヨレないよう、油分が多く落ちにくい成分で作られています。

それらがべったりと付着して、変色した状態のダンスドレスは、プロのクリーニング店にとっても非常に取り扱いが難しいものなのです。

ファンデーションやドーランの色素が付着している部分を乱暴にブラッシングするなど、扱い方によっては、ダンスドレスの布地がいたみ、表面が毛羽立ってしまう・最悪の場合には破れてしまう、といった事態も引き起こします。

また、ドーランやファンデーションだけでなく、ダンス舞台やダンス発表会では、踊ることによって、ダンスドレスの着用者が大量の汗をかきます。

その汗がドーランやファンデーションと混ざり合い、落としにくいひどい汚れとなって、ダンスドレスの生地に染み込んでいくのです。

優良店によるダンスドレス・ダンス衣装・舞台用コスチュームのクリーニングは、クリーニング職人の持てるあらゆる洗浄技術を駆使して、しっかりと汚れを落とす処理を行います。


写真:優良店による男性用のダンス競技シャツクリーニング。つけ置き処理後、ブラッシングでドーランによる着色部分の汚れを浮かし出す。

例えば上の写真のような、ドーランが広範囲に付着した男性用ダンスシャツの場合には、このようにクリーニング処理を施します。

まずは天然石けんや洗剤を少なめの水と混ぜ合わせ、界面活性剤が多い、濃い洗剤溶液を作ります。その洗剤溶液にダンス衣装シャツを浸し、放置時間をとってしばらくつけ置き洗いを行います。

充分に時間をおいた後は、ブラッシングを施します。
毛先が柔らかな専用ブラシを使い、ドーランのこびりついている襟元から胸元を、服の裏側から優しくブラッシングしていきます。

ブラッシングの物理的な刺激によって汚れが浮いてきたら、最もひどく色が染みついていた襟元には、しみ抜き剤スプレーを吹き付けます。


写真:優良クリーニング店の前処理の仕上げ。ダンス用シャツの襟元に付着したドーラン落としのため、しみ抜き剤のスプレーを吹き付ける。

そして、全体を洗い上げる本洗い処理として、押し洗いを施します。
手作業による弱い押し洗いを終えたあとは、全体の汚れをシャワー水流にあてて流し出す「シャワー洗い」を施します。


写真:優良クリーニング店のダンス衣装クリーニングの仕上げ。わずかに残った汚れも、洗浄剤の残りも、シャワー水流にあてることで刺激を与えることなく押し流す。

ダンス用ファンデーションやドーランのような落としにくい汚れも、このようにいくつかの洗浄方法を組み合わせながら洗うことによって、すっきりと洗い上がります。

使い込まれてデリケートな状態になったダンス衣装・ダンス用シャツであっても、技術と知識が豊富なクリーニング職人であれば、生地をいためることなくクリーニングすることができるのです。

写真:優良クリーニング店による洗浄後のダンス用シャツ。茶色いドーラン汚れもすっきりと落ち、元の白さと、生地の光沢感が取り戻されている。

クリーニング職人に知識と経験があれば、色落ちしやすいダンスドレスもキレイに洗える


写真:優良クリーニング店によるダンスコスチュームのつけ置き洗いの様子。

ダンスドレス、舞台用コスチュームなどは、多くの衣装が、舞台に演者が立ったときに遠い客席からも目立つよう、鮮やかな色に染められています。

鮮やかな色の洋服や、鮮やかな色のコスチューム・衣装は、洗浄のときに細心の注意を払う必要があります。
なぜなら、華やかで鮮やかな色に染められた布地ほど、水で洗ったときの「色落ち」も激しいという弱点があるからです。

バレエやフラメンコ、社交ダンスの衣装、舞台用コスチューム・衣装は、華やかな赤やピンク、鮮やかな青などさまざまな色のものがあります。

これらの衣装を色落ちしないように注意深く洗うことができるかどうかは、クリーニング職人の技量にかかっています。
ダンスドレスや舞台用コスチュームについて豊富な知識と経験がある職人ならば、1点1点を的確に洗って、キレイに仕上げることもできるのです。

優良店の経験豊富なクリーニング職人は、色落ちしやすいダンスドレス・舞台用衣装には、つけ置き洗い・ブラッシング・手洗い・シミ抜き処理・シャワー水流を使った洗浄など、数種類の洗い方を組み合わせる・もしくは使い分けてクリーニングしています。

写真:優良クリーニング店は、色落ちしやすい衣装には、臨機応変に洗い方を変えながら洗っている。

色落ちを起こさないようにする「洗い方」には、
「これが正解!この方法でやっておけばどんなモノでも色落ちが起きないし、間違い無い!!」というような、絶対安全と保障できる王道の方法は存在しません。

ひどい色落ちが起きていないか、万が一、色が落ちても最小限に抑えられているか、色が違う部分に色移りを起こしていないか、ダンスドレス・舞台用衣装の布地のようすを洗いながらしっかり注意深く観察しつつ、洗浄法を使い分け、少しずつ丁寧に洗っていくしかないのです。

つまり、キレイに仕上げることができるかどうかは、現場で作業を行うクリーニング職人のその場その場の判断に、すべてかかっている、ということです。
ダンスドレス・舞台用衣装のクリーニングがプロにとっても難しいというのは、こういうことなのです。

優良クリーニング店には、ビジューやスパンコールやコサージュなど飾りが多くつけられているダンスドレスも手掛ける自信がある


写真:袖口や胸元に、無数のビジュー・ラインストーンがあしらわれているダンスドレス。
ダンス用コスチューム・ダンスドレス・舞台衣装には、舞台で演者が着用したとき、華やかで見栄えがするように、生地にビジューやスパンコール、ラインストーン、コサージュなどがつけられているものがあります。

ダンス用衣装のような特殊なコスチュームではなく、一般的な衣類・おしゃれ着であっても、ビジューがつけられているデザインの服は存在します。しかし、通常のクリーニング店では、服に直接ラインストーンやビジューがついているような品の取り扱いを受け付けられない、と説明する店もあります。

理由としては、そのラインストーンやビジュー、スパンコールなどの飾りが、洗浄処理で服からはずれてしまう(とれてしまう)リスクがあるからです。

多くのクリーニング店は、ラインストーン・ビジューがついている服だけ洗浄に手間暇をかけるのも面倒なうえ、取れてしまったらキレイに付け直さなくてはならない、飾りが取れてうまく付け直せなければ、服を弁償しなくてはいけない事態になってしまうかもしれない、と考え、そういった飾りがついている服は、一般的なおしゃれ着であってもクリーニングを断ってしまうこともあるのです。

デリケートな衣類を洗うことができる「ドライクリーニング」も、スパンコールやビジューのついているおしゃれ着や、ダンスドレスには使えない方法です。

スパンコールやビジューは接着剤で服にとめられていることが多いのですが、ドライクリーニング用の溶剤は接着剤を溶かしてしまうため、スパンコールやビジューが取れてしまうのです。

しかし優良クリーニング店は、ビジューやスパンコールなどの飾りがついているうえに、さまざまな観点から取り扱いの難易度が高いダンス用ドレスであっても、クリーニングする自信があります。

ダンスドレスを洗う際には、ビジューやスパンコールが取れないよう、物理的な刺激や摩擦が起こらないように、決して強い力がかかる洗い方はしません。
優良店のクリーニング職人は、ダンスドレス洗浄の力加減をよく知っていて、飾りの部分に負担を掛けずに、汚れだけ浮かせるようにさまざまな調節をします。

たとえば洗浄溶液を界面活性剤多めの濃い成分で作って、ゴシゴシと洗わなくてもつけ置き洗いだけでキレイになるように加減する。

弱いシャワーを長めに当て続け、ラインストーンのつけられた部分の汚れだけを優しく押し流す。

写真:優良店のダンスドレスクリーニング。ビジュー・ラインストーンがついているダンス衣装は、弱めのシャワー水流を当てて汚れや洗剤を押し流す。

このように、優良店のクリーニング職人は、ダンスドレスの洗浄処理に、臨機応変な微調整を重ねることができます。
そして、ダンスドレスの取り扱いがどんなに難しいとしても、しっかりとした技術力に基づいて、キレイに洗い上げる自信があるのです。

ダンスドレスはマシン(洗濯機・脱水機)を使用できないので、優良店はすべてのクリーニングを手作業で行う


写真:フリンジやスパンコールがたくさんつけられているベリーダンスの衣装。優良店は、職人による手作業だけで洗う。

ダンスの衣装・ダンスドレス・舞台用コスチュームには、オーガンジー・ジョーゼット・レース生地などの布が使われています。
衣装全体がオーガンジーやジョーゼットでできている場合もあれば、部分的にレース生地を使っていることもあります。

これらの布地はダンスドレス・舞台衣装のほか、おしゃれ着ワンピースや、パーティドレス、ウェディングドレスにも使われます。

オーガンジー・ジョーゼット・レース生地は、非常に薄く、きわめてデリケートな素材です。これらの繊細な布を、マシン(洗濯機)洗浄してしまうと、すぐにヨレヨレの状態になり、ギュッと縮んでしまうこともあります。

つまり、ダンスドレス・舞台用コスチュームは、ウォッシュマシンによる洗浄をすることができないのです。

優良クリーニング店では、ダンスドレスは最初から最後まで、すべて手作業で仕上げます。
洗う作業は、前述したように、職人の手でつけ置きやシャワー洗いを行います。
脱水はマシンによる脱水ができないので、優しくダンスドレスを振って水を切るくらいで、水を含んだままの状態で干します。
水がダラダラと床に落ちますが、脱水機にかけてしまうと、ダンス衣装のオーガンジーやジョーゼット生地がいたんでしまい、ビーズやスパンコールも取れてしまうからです。

写真:優良クリーニング店の作業場。ダンス衣装は、マシン脱水をせずに、水を含んだままの状態で干す。

洗った後に脱水機を使用しない場合は、乾燥にもそれなりの時間が必要です。

じっくりと時間をかけてダンスドレスを乾かしたら、業務用アイロンを駆使して職人がアイロンで形を整え、シワを丁寧に伸ばします。


写真:優良店のアイロン作業。業務用アイロンで、職人がダンスドレスを丁寧に整えて仕上げる。

クリーニング工場やクリーニング店舗には、業務用のアイロンプレスマシンが完備されていることもあります。機械で服をプレスし、手間暇をかけず簡単にシワをキレイにのばすことができる機械です。

しかし、優良店のダンスドレスクリーニングは、そのようなマシンは、いっさい使用しません。
なぜかというと、ダンスドレスはビーズやスパンコールやフリンジなどの飾りが多く、マシンプレスではキレイに仕上げることができないからです。

そして、オーガンジーやジョーゼットといった、ダンスドレスの生地じたいが、アイロンの熱には極めて弱いのです。アイロンプレス機では、温度の微調節ができず、ダンスドレスの生地をいためてしまうリスクがあります。

優良店は、アイロンプレスマシンは使わずに、熟練職人による手作業アイロンがけを行います。

プロの職人によるアイロンがけは、単にシワをのばしていくだけの作業とは違います。
ダンスドレスの胸元や袖口など、きれいに整える必要がある部位は形よく仕上げ、裾などもシワのない見栄えのする状態になるように、細かくアイロンをかけていきます。
ダンスドレスを、新品当時のぱりっとした美しい状態に近づけるように、アイロンで整えていくのです。

機械による洗浄・脱水処理・アイロンプレスができないダンスドレスは、良くも悪くもクリーニング技術にごまかしがききません。
とても難しいクリーニングであるからこそ、クリーニング職人にとっても腕の見せどころと言えるでしょう。

良いダンスドレスクリーニングは、最初から最後まですべて、クリーニング職人の細やかな気遣いが行き届いています。

クリケアは、大切な晴れ舞台の衣装は、クオリティの高い優良クリーニング店に依頼してもらいたい、と考えています。

ダンスドレスの優良クリーニング店を知っている方、クリーニング技術に自信のあるお店・工場を経営している方は、クリケアまでぜひご連絡ください。