カーテン


写真:優良クリーニング店によるカーテンクリーニング。黒いカビがついているカーテンに漂白処理を施す。

湿気や結露や日焼け、外から降り込んできた雨にさらされるなど、窓につけられたカーテンは、日々とてもいたみやすい環境で使われています。

しかし、カーテンは窓のサイズに合わせて作った高価なオーダ―メイド品も多く、いたんでしまった・汚れてしまったから、とすぐに買い替えることは難しい場合も多いでしょう。

家庭用洗濯機で洗えないとき、洗ってもキレイにならないときには、プロのカーテンクリーニングを一度でも試してみてほしい、と、多くのクリーニング職人が感じています。

優良店によるカーテンクリーニングの順序
クリーニング職人による丁寧な検品作業
クリーニング職人がカーテンについている汚れやシミ、カーテンの劣化の状態などを確認して記録を取る。カーテンのサイズを測り、記録する。
「前処理」でシミやカビなどのトラブルを解決する
専用ブラシを使ったブラッシング、漂白処理、つけ置き洗い、しみ抜き処理などあらゆる洗浄方法を駆使し、シミ・汚れ・カビを前処理で除去する。
専用ウォッシュマシンでカーテンをしっかり本格洗浄する
細かなホコリ・ハウスダストも落としきるウォッシュマシンを使い、カーテン全体を洗い上げる。
自然乾燥・アイロンプレス・プリーツたたみで美しく仕上げる
デリケートなカーテンの繊維のために自然乾燥で乾かし、アイロンプレスとプリーツたたみで美しい仕上がりを実現させる。

カーテンクリーニングを受け付けている店は多くありますが、どの店でも、優良クリーニング店のような丁寧なクリーニングを行っているとは限りません。

カーテンをいたむことなくキレイに洗い上げる良いクリーニングとは、どのようなクリーニングでしょうか?

カーテンクリーニングの優良店は、クリーニング職人による丁寧な検品作業を行っている


写真:優良クリーニング店による検品。カーテンをクリーニング職人二人がかりで広げ、状態をしっかりと把握していく

カーテンをお預かりしたとき、優良クリーニング店が最初に行うのが丁寧な検品作業です。
検品作業とは、カーテンのいまの状態を職人が把握していく作業のことです。

まずは作業場でカーテンを広げ、隅々まで確認します。
カーテンの成分表示のタグを見て、綿・ポリエステルなど、素材の種類を確認します。
シミ・汚れ・黒ずみ・黄ばみ・カビがどこについているか、劣化しているところはどこか、ほつれている箇所はないか、繊維がもろくなっているところはないかなど、目で見て確認するだけではなく手で触れて、カーテンの状態もしっかりと確認します。

確認した内容は1つ1つ記録に残し、この後の洗浄処理に活かします。

たとえば黒いカビが発生しているレースのカーテンであれば、前処理としてしっかりと漂白やブラッシング洗いを行わなくてはいけません。
また、いたんでいて繊維がもろくなっているカーテンの場合は、布地に優しいつけ置き洗いも活用して洗い上げる必要があります。

このように、カーテンクリーニングでは、いまの状態をきちんと把握しなければ、的確なクリーニングをすることはできないのです。

そして優良店のカーテンクリーニングの検品作業の中でも特に重要なのが、カーテンの「採寸」です。

カーテンの生地は、非常に縮みやすい素材で作られています。
万が一洗浄処理を行って生地が縮むようなことがあれば、お客様の大切なカーテンが、ご自宅の窓のサイズに合わなくなってしまいます。


写真:優良クリーニング店の検品時の採寸の様子

優良店のカーテンクリーニングでは、そのようなアクシデントが起こらないように細心の注意を払って洗浄するとともに、サイズに異変が無いかクリーニング後に確認できるよう、作業前にあらかじめサイズを測って記録を残しておくのです。

優良店のクリーニングは、「前処理」でシミやカビなどのトラブルを解決する


写真:優良店によるカーテンの前処理作業。洗浄剤・漂白剤を使い、黒カビをブラッシングして除去していく

日々、優良クリーニング店はさまざまな汚れがついたカーテンをお預かりします。
そのなかでも、特にキレイに仕上げることが難しいのは、黒カビの発生しているカーテンです。

多くの場合、湿度の高い梅雨の前後、また結露の多い冬季の前後に、窓にかけているカーテンに黒カビが発生します。
この黒カビを除去するのはとても根気のいる難しい作業なのです。

前処理として、黒カビには漂白処理やブラッシング洗いを行うことは前項でも触れましたが、場合によってはこの「前処理作業」にとても手間暇がかかることがあります。

写真:優良クリーニング店が預かったカーテン。黒カビが広範囲に渡ってカーテンに付着してしまっている。

しかし、全体を洗い上げる「本洗い」の前に、汚れやシミなどの局所的なトラブルをピンポイントで洗浄して解決しておかなければ、カーテン全体をすっきり清潔な状態に仕上げることは難しいのです。

カーテンにひどいシミやカビ、汚れがある場合には、「前処理」をうまく行えるかどうかで、キレイになるか勝負が決まる、といっても過言ではありません。

黒カビは、漂白処理として「酸素系漂白剤」を使用してもなかなか除去することができません。
酸素系の漂白剤は、効き目がマイルドで、布地がいたみにくいという利点はあっても、カビのような重度の汚れには効果が少ないのです。

カビがひどくついているカーテンの洗浄処理において、酸素系漂白剤では効果が見込めない、と判断したら、その場合には「塩素系漂白剤」を使います。

塩素系漂白剤には、酸素系よりもさらに強力な漂白作用があります。
そのため、無地の白いカーテン・白いレースカーテン以外には使用することができません。黒カビが発生していても、黄みがかったアイボリーカラーのカーテンや、色柄カーテンの場合、色柄が落ちてしまうので塩素系漂白剤は使用不可となります。

そして黒カビ除去の前処理として、カーテンに塩素系漂白剤を用いた漂白処理を施す際には、作業前に必ずテストをします。強い作用を持つ塩素系漂白剤を使うことで、カーテン生地に異常が起こらないか確認するのです。

カーテンの端や裏などの目立たない部分に綿棒で塩素系漂白剤を塗布し、布地に黄変など異変が起こらないか確認できたら、漂白処理作業に入ります。

写真:業務用の塩素系漂白剤製品の一例

布地に発生したカビは、汚れの種類の分類としては「不溶性」です。
水分の多い液体であるジュースのシミなどは「水溶性」、サラダ油の油じみなどは「油溶性」の汚れです。

しかしカビは菌であり、繊維に生えて、布を侵食していく固形物です。
(※繁殖したカビをさわるとフサフサしている。触ることができる=固形物)

液体とは違い、固形物の汚れは界面活性剤(洗剤)や酸素系漂白剤では、いくら塗布しても溶け落ちません。「不溶性」である証拠です。

そのため、漂白作用が強力な塩素系漂白剤を使用し、ブラシでこすり落とすなどの物理的な除去処理を加えていかなければ、カーテンに繁殖した黒カビは決してキレイに落とすことが出来ないのです。

写真:優良クリーニング店によるカーテン前処理。粉末状の特殊漂白剤を水に溶かして、カビ除去を試みている。
そして、黒カビが発生しているカーテンのなかでも、クリーニング職人にとって、さらに難易度の高いケースもあります。

たとえば、預かって一週間、酸素系漂白剤につけ置きしてもブラッシングしても黒カビの色が落ちず、すっかり汚れが定着してしまっている様子のカーテン。しかもその品は、色柄があるカーテンです。
黒カビの除去のために、強力な塩素系漂白剤を使用して、一気に解決することはできません。

このようなカーテンは、どんなクリーニング店にとっても、キレイにするのがきわめて難しいと言えます。
なかには、こういった場合は匙を投げて、「これ以上はカーテンがいたむので洗浄作業を中止しました」という説明をして、汚れが残ったままカーテンをお客さんに返却してしまうクリーニング店もあるでしょう。

しかし、優良クリーニング店の腕の良いクリーニング職人であれば、まだほかに手段があることを知っています。

このような場合は、しっかりとした漂白作用を持つ業務用の「特殊漂白剤」を使用します。
この特殊漂白剤は、色柄もののカーテンであっても使えるように考えられており、プロの技術者専用に設計されています。

経験豊かなプロのクリーニング職人の技術で根気よくブラッシングしながら、カーテンを業務用特殊漂白剤にさらし、これを何度かくり返していく処理を、丁寧に施します。
そしてようやくカーテンに色素沈着を起こした黒カビが改善し、次の洗浄工程に移ることができるのです。

このような「前処理」は、コストパフォーマンスのよさや効率のよさを重視して、手間暇を惜しむようなクリーニング店にはとてもできない作業でしょう。

優良クリーニング店に在籍する、腕のいいクリーニング職人ならではの「お客様の大切な品物を、絶対に徹底的にキレイに仕上げてからお客様に返却する」という強いポリシーが、ここまでの根気強い作業を支えているのです。

カーテンクリーニング優良店は前処理後、専用ウォッシュマシンでカーテンを本格洗浄する


写真:優良店のカーテン洗浄マシン。カーテンを大きなネットにおさめてから、ウォッシュマシンの洗濯槽に入れて徹底的に洗浄する。

前処理で、局所的なシミ・汚れ、ひどい黒ずみ・カビをしっかりと落とした後は、カーテン専用ウォッシュマシンが活躍します。

カーテンクリーニングの優良店では、カーテン用の巨大な洗濯用ネットに前処理後のカーテンを収納し、そのままウォッシュマシンの洗濯槽に入れて洗浄を行います。

カーテンは、かなり大きなサイズのものもあります。
職人の手作業洗いだけでは、細かなチリ・ハウスダスト・カビの粒子やダニを落とし切ることができません。

前処理での手作業洗いを行ったあとに、専用ウォッシュマシンによる本格洗浄をすることで、カーテン全体の汚れを効率よく、効果的に洗い流すことができます。

優良店の仕上げは、自然乾燥・アイロンプレス・プリーツたたみが重要


写真:優良店のカーテン乾燥室。加熱乾燥はカーテンが縮んでしまうため、じっくりと時間をかけて自然乾燥させている。

すべての洗浄処理が完了したあとは、カーテン専用の乾燥室に運ばれます。
優良店のカーテンクリーニングは、乾燥処理にもこだわりがあります。それは、乾燥機の使用や加熱乾燥処理を行わないということです。

ほとんどのカーテンは、とても縮みやすい素材が使われています。
乾燥室で加熱して短時間で一気に乾燥させるという方法では、すぐにカーテンが縮んでしまいます。
つまり、手間を惜しまずに、自然乾燥でじっくりと空気にさらしてカーテンを乾かしていく乾燥法が正しいのです。

カーテンが乾いたら、アイロンプレスで形を美しく整えます。
カーテンのヒダがしっかりきれいに出るよう、職人とスタッフによる手作業のアイロンがけが行われます。

写真:優良店によるカーテンのアイロンプレス。手作業のアイロンは、カーテンを美しい形に整える大切な工程。

このカーテンのアイロンプレス作業も、持ち主が自ら家で作業することは難しいのではないでしょうか。

少しずつアイロンで押さえてきれいに整える職人技術もさることながら、自宅では大きいカーテンのアイロンがけができるスペースを確保できない場合も多いでしょう。

アイロンが終わり、シワがのばされて形が整ったら、カーテンを畳み、箱におさめてお客様のご自宅に発送します。

優良店は、この「カーテンを畳む」という工程にも、美しく仕上げるという確固たるこだわりが貫かれています。

カーテンレールに吊るした際に、カーテンのプリーツ(ヒダ)がキレイに出るよう、プリーツがしっかりキレイに整ったままお客様の手元に届くように、蛇腹状に畳んでいくのです。
この畳みかたを「プリーツたたみ」と呼びます。

優良店は、お客様の手元に届いた時にカーテンに細かなシワがついているような、粗末な畳みかたは決して採用しません。

写真:優良クリーニング店がカーテンクリーニングを終えて、お客様に発送する準備を行う様子。「プリーツたたみ」を実践してカーテンを蛇腹状に畳んで、箱にしまう。

きれいに清潔になるようにしっかりと洗い上げる。
カーテンに限らず、実はそれだけでは、「完璧なクリーニング」とは言えないでしょう。

お客様から料金をいただいてクリーニングをお受けする以上、きれいに清潔になるように洗い上げることは、当然のこととして満たさなければならない最低条件にすぎません。

では、なにをもって「良いクリーニング」「完璧なクリーニング」と言うのでしょうか。

カーテンであれば、この先も永く使用に耐えうるよう時間をかけて、丁寧に自然乾燥させる。

吊るしたときにキレイに整った状態になるよう、きっちりとした「プリーツたたみ」でお客様のお手元に届ける。

「きれいになるように洗う」という部分だけ丁寧にしても意味が無いのです。

きちんと美しく洗い上げて、この先もお客様のもとでずっと大切に使ってもらえるように、仕上げまで手を抜かずプロの技術で品物を整える。

これこそが、真に細やかな気遣いの行き届いた「良いクリーニング」です。

クリケアは、常に優良クリーニング店の情報を募集しています。
素晴らしいクリーニングを提供している優良店を知っている方、そのようなお店・クリーニング工場を経営している方は、クリケアまでご連絡ください。