アカデミックドレス・アカデミックガウン


写真:大学卒業式のイメージ

少し前までは大学の卒業式と言えば、卒業生たちは、和服で袴を着用する・またはスーツやワンピースで出席する、というのが主流でした。しかし最近は、東京大学や大阪大学といった国立大学や、キリスト教系私立大学などにアカデミックドレスが導入されています。

アカデミックドレス・アカデミックガウンは、卒業式・入学式・記念式典などで、学長・教職員と、学生が着用する洋服です。あまり知られていませんが、アカデミックドレス・アカデミックガウンは日本語で「大学式服」といいます。

卒業式などで使用されるアカデミックドレスは、1回の着用だけでとてもひどく汚れる、というようなものではありません。
しかし、着用後は、やはりしっかりとクリーニングや洗濯をしておくほうが望ましいでしょう。着用後に洗わず、しばらくの期間放置しておくと、アカデミックドレスに付着している汚れは時間経過とともに酸化して、落ちにくい状態となってしまいます。

アカデミックドレス・アカデミックガウンが薄汚れている不潔な状態のまま、次の年の卒業生に着用させる、ということはできません。

卒業式は学生にとって、学生生活最後を飾る、大切な晴れの日です。
卒業の日を迎えた学生には、さっぱりとキレイな状態のアカデミックガウンを晴れがましい気分で着用してもらい、胸を張って母校を巣立っていってもらいたい、と思うものです。

アカデミックドレス・アカデミックガウンは、優良クリーニング店はどのようにクリーニングしているのでしょうか?

優良店によるアカデミックドレス・アカデミックガウンのクリーニングの特長
優良クリーニング店はアカデミックドレスの汚れの状態や素材、付属品の種類を見定めて洗浄法を使い分ける
優良クリーニング店は、「ドライクリーニング」や「水洗い」など、アカデミックドレスの汚れの状態・素材・付属品を見定めて、最も適した洗浄法を選ぶ
優良店のクリーニングは、アカデミックドレスのシワもキレイに伸ばして、形を整えて仕上げる
ポリエステル素材でできていることが多いアカデミックドレスは、洗いあがりにシワがつきやすい。優良店は、シワが付きにくいように乾燥させ、アイロンで形を整えて仕上げる。

優良店はアカデミックドレスの汚れの状態や素材、付属品の種類を見定めて最も適した方法でクリーニングする


写真:マイクロバブルウォッシュ方式のマシン。アカデミックドレスなどをダメージなく水洗いできる。

アカデミックドレス・アカデミックガウンは、式典や卒業式用のものなので、通常、長時間着用する・連日着る、ということはありません。

しかし、卒業式の一日着るだけでも、着用者の首元の皮脂や、背中の汗がアカデミックガウン・アカデミックドレスについてしまいます。

卒業式は証書の授与などもあり、アカデミックドレスを着た人が、緊張して汗をかくようなシーンもあるからです。

写真:大学卒業式の風景

また、卒業式や式典を終えた後、写真撮影などで屋外に出る場合もあります。

そういった場合には、アカデミックドレスの裾に泥や土がついていることもあります。

優良店では、アカデミックドレス・アカデミックガウンのクリーニングは、汚れのつき方に応じて洗浄法を使い分けています。

大きく分けて、アカデミックドレスのクリーニング方法としては2種類の洗い方があります。

石油由来の溶剤・揮発性有機溶剤で洗う「ドライクリーニング」と、水にさらして洗う「水洗い」です。

ドライクリーニングは、ウールやシルクなど、水で洗うと縮みやすいデリケートな衣類も、縮んでしまうリスクなくキレイに洗うことができる洗浄法です。

とくに衣類についてしまった油脂汚れ・油じみのような汚れを落とす際は、ドライクリーニングが向いています。仕上がりも乾燥させやすく、シワになりにくいのが特長です。


写真:優良クリーニング店の工場に設置されているドライクリーニングマシン。

クリーニング職人が、アカデミックドレスの状態を検品で確認して、食べ物や飲み物のシミがない・泥汚れなどもない・汗汚れもひどくない、という場合には、「ドライクリーニング」で洗浄処理を行って仕上げます。

また、アカデミックドレスの生地がビロード素材のもの、フリンジの飾りのついているものや付属品のあるものなど、水洗いに適さない品物である場合にも、「ドライクリーニング」で処理をします。

しかし、アカデミックドレスがひどく汚れている場合や、シミがついている場合は「水洗い」を選びます。

食べ物・飲み物のシミや泥汚れ、人体から出た汗が衣類についていると、ドライクリーニングでは落としにくいからです。

ドライクリーニングは、前述したように油じみや油汚れには効果がありますが、そのほかの汚れに対しては、あまり汚れ落とし効果に優れているとは言えません。

シミ・汚れや汗がひどくついているアカデミックドレスは、油性・水性問わずしっかりと汚れを落とすことができる「水洗い」を選んだほうがキレイに仕上がるのです。

優良クリーニング店は、検品でアカデミックドレスの状態を丁寧に確認します。
裾に泥汚れがついている、脇や背中の部分に汗ジミがついているなど、ひどい汚れが見受けられる場合には、ブラッシングなどで前処理洗浄を施し、その後は適量の洗剤を投入したウォッシュマシンで、全体をしっかりと水洗いします。

写真:優良店のクリーニングでは、アカデミックドレスをウォッシュマシンで水洗いする。

高級クリーニング店や優良クリーニング店の場合、設備が完備されていれば、「マイクロバブルウォッシュ方式」のマシンなど、高機能業務用マシンを使って水洗いすることもあります。

マイクロバブルウォッシュマシンは、水洗いをすると縮む心配のあるウールやシルクなどもリスクなく洗い上げることができる特殊なマシンです。ミクロの泡を発生させることで、水と衣服の接触をコントロールして、縮むことなく洗い上げることができます。

ドライクリーニングも水洗いも、アカデミックドレスの汚れ具合や生地の状態をよく見て、的確な方法を選んで丁寧にクリーニングすることが大切なのです。

優良店は、クリーニングの仕上げにアカデミックドレスをシワなく美しく整える


写真:ポリエステルの洋服のタグ。

アカデミックドレスに多く使われている布地は、「ポリエステル素材」です。また、ポリエステルに綿などが混紡されている素材が使われていることもあります。

アカデミックドレスのポリエステル素材は、どちらかというと「シワ」がつきやすい素材です。
着用の際にも、洗濯して仕上げる際も、シワをのばすアイロン作業が必要になることがあります。

優良クリーニング店は、アカデミックドレスをシワ無くキレイに仕上げるために、乾燥処理で工夫をします。
洗濯後、大きな乾燥機にアカデミックドレスを数枚ずつ投入し、約20分間「タンブリング」を行います。

タンブリングとは、タンブラー乾燥機をまわし、乾かしながら衣類を整える処理のことです。タンブラー乾燥機の中で衣類が舞い、勢いよく空気に触れていくことで、服の繊維がふっくらと整うのです。

アカデミックドレスにタンブリングを施すと、シワのつきやすいポリエステル素材でもシワが軽減されて、キレイな状態に仕上げやすくなります。

このタンブリング処理は、ドライクリーニングでも水洗いでも、脱水処理後に行われます。

そして優良クリーニング店は、タンブリング後は、アイロンを使って一枚ずつ形を整えていきます。

必要に応じて全体もしくは一部をアイロンで押さえて、アカデミックドレスのポリエステル素材につきやすいシワも、丁寧に伸ばしていきます。

写真:優良クリーニング店のアイロン仕上げ作業。

このアイロン仕上げは、アカデミックドレスのシワを伸ばすだけではなく、袖の部分や襟元など細かな部分もキレイに形よく整えるために行います。

アイロンで押さえることでペタッと平面的な状態にならないよう、手作業で少しずつアイロンをかけていき、着用した際に見栄えのする、立体的な状態に仕上げていきます。

クリケアは、アカデミックドレス・アカデミックガウンも、コスト削減と効率重視のクリーニング店に手入れを依頼するのではなく、コストパフォーマンスを度外視しても、しっかりと丁寧に洗い上げる優良クリーニング店に依頼していただきたいと考えています。

卒業式でこのアカデミックドレスを着るために、受験をがんばって入学し、寝る間も惜しんでレポートを仕上げてきた、という学生もいるのではないでしょうか。

そんな各大学の伝統のアカデミックドレスは、これからも多くの卒業生たちが袖を通すことができるように、きちんとキレイに手入れしておきたいものです。